やいとの思い出

ベンヤミン『ベルリンの幼年時代』を読んでて、なんとなく自分も、自分の幼年時代というのを紡ぎ直してみたいような気持ちになった。 でもその語りを試みるとき、難点が二つあることに気づいた。一つは場所の問題だ。僕が18歳になるまで過ごした故郷は、ベン…

放埒の美学という言い訳

やってしまった……いろいろと金が入用なのに、後輩と飲みにいって散財してしまった。一軒目で解散しておけばまだよかった。なんというか、かっこつけて「もう一杯くらいなら奢るよ」と言って二軒目に行ったのがまずかった。もう一杯の一杯が、たった一杯で済…

けものフレンズ最終回について、思うこと

最後まで貫かれた「優しい世界」観 3月28日、2017年冬アニメの中で最も異色と謳われ、かつ熱狂的なファンを多く生み出した「けものフレンズ」が最終回を迎えた。放送開始当初は、ぎこちないCGモデルの動きや稚拙な声優の演技、そして茶番めいた「狩りごっこ…

ビールの詩情は存在しうるか

ポエジーと相性のいい酒というのがいくつか存在すると思う。 最たるものは多分ウイスキー。この琥珀の液体を一人啜っている男は絶対何か詩的なことを考えているに違いない。ワインもまた、風情がある。日本酒には日本酒で、和の赴きがあるし。 一方でビール…

ブルーノ・シュルツ

右も左も分からぬままにはてなブログを始めてみて、とりあえず読書のグループなるものに参加してみたけど、全然読書に関係ない記事がなんか流されてて申し訳ないなって感じだったし、ちょっと取り急ぎ、思い出話というかまあ昔読んだ本の感想でも書いて、読…

酩酊の詩学

お題「日本酒」 数あるアルコホルの中でも、日本酒、ワイン、ウイスキー……これらに並んで知識が要求される酒ってのもなかなかないような気がする。まあ僕は、よく知らないので行き当たりばったりでなんだかうまそうなのを飲むんだけど。 昔通ってた居酒屋で…

ブログをはじめてみる。とりあえず凝らずに、雑記的に。

これまでに、たぶん3回くらいブログ的な何かをはじめては、1週間から1ヶ月くらいで飽きた。たぶん、凝ろうとするからいけないのだって感じたので、雑にやってみようと思う。そんな怠け者の日記的な。